2015年10月23日金曜日

「将来の独立を見据え、本業ではできない経験を積みたい」マイシェフで活躍する料理人の背景②

マイシェフで活動する料理人やシェフは、本業で調理仕事・現在の状況に、何かしら課題や不安感、悩みや不満を抱える方が多いです。(その課題や不安を、解消したり、主体的に動くべく、マイシェフで活動しています)

その一例「将来の独立を見据え、本業ではできない経験を積みたい」を紹介します。


<典型的な料理人の状況>

料理人として最初の修行の数年を経て、いざ独立を見据えると、様々な経験が不足していることに気づきます。「おいしい料理を提供する」これだけでは独立はできません。

例えば、大規模店で働く料理人は、いつも厨房にいて滅多にお客様と接することはありません。独立したら、お客様とのやり取りや、お客様に喜んでもらうことが大事なことはわかるけど、職場でその経験を積めません
食材の選別や仕入れも、料理人・料理長以外の、別の担当が行っている会社やレストランも多いようです。独立したら、もちろん食材仕入れや業者交渉は自分。でも職場ではその経験を積めません。そのような裁量が自分にない。
オーナーシェフと雇われ料理長の違いの一つが、食材ロスに対する感度。自分のお金だと1円だってうまく使いたいけど、人の財布だとコスト意識のレベルは上がりません


<マイシェフの活動で実現できること>

上で書いたようなことも、マイシェフの登録シェフは自身で行っていただいています。言い換えると、シェフの裁量が大きいです。

マイシェフでは、お客様のご自宅で、お客様の目の前で調理を行います。お客様とのやり取りももちろんあり、何をどうするとお客様に喜んでいただけるか、その場の配慮が求められます。「おいしい料理を提供する」だけではないことは、すぐに実感できます。

食材は、何をどこで調達するか、シェフ判断に任せています。築地に足を運ぶ料理人、地元の農家に顔を出す料理人、知人に食肉業者を紹介してもらった料理人などもいるようです。
農家の話を聞く時に、知識の勉強として話を聞くのと、実際に食材を使うか判断するために話を聞くのでは、全く違いますよね。値段だってもちろん気になるはずです。

店で決められた料理を毎日調理するのと違って、メニューを決めるのは自分自身です。使ってみたい食材に出会った時に、それを使ったメニューにするもの、ご自身の判断です。料理人の裁量と責任で行うから、創意工夫も行えるし、より良い経験となります。

もちろん、マイシェフの活動によって、飲食店の開業のために必要な全ての経験が積めるわけではありません。しかし、雇われの立場で行う仕事と、料理人自身がお客様に対して責任を持って行う出張シェフでは、異なる経験が得られることは間違いありません


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